ぽっかくんのくりっく株365によるFTSE100買い建玉の長期保有では、新規に購入する買い建玉1枚あたりの証拠金を250,000円に設定し、買い増しを続ける計画であり、想定しているレバレッジは2.8~3.0倍(FTSE100の数値×100円/250,000円)、期待しているインカムゲインの利率は年9%前後です。
本日、ブランディングテクノロジーのブックビルディングに参加するために、SBI証券のホームページにログインすると、重要なお知らせが届いていました。何気なく開封したところ、とんでもない内容のお知らせでした。
東京金融取引所からくりっく株365に関するお知らせ
東京金融取引所から2019年5月24日付で「取引所株価指数証拠⾦取引における現⾏商品の上場廃⽌と新商品上場について」がニュースリリースされました。
概ね1年半後を⽬途に、1年に1度だけ限⽇取引を対象株価指数でリセット(最終決済)する新商品を上場した後、現⾏商品を上場廃⽌する、すなわち、「決済期限がない」くりっく株365から「決済期限のある」くりっく株365への変更です。レバレッジをかけて、キャピタルゲインをねらいながら、インカムゲインも享受するという運用方法を成立させる重要な要素の1つが「決済期限がない」ことでしたが、くりっく株365からその特性が将来的に失われることになりました。現時点でのくりっく株365の現⾏商品から新商品への移行方法は以下の通りです。
- 「2021年12月リセット付き新商品」の上場予定:2020年9月
- 現行商品の上場廃止予定:2021年3月
- 「2022年12月リセット付き新商品」の上場予定:2021年9月
2017年後半以降、想定を超える規模の建⽟が、⻑期間にわたり、⼀⽅向に積み上がり、現物株価指数との価格乖離幅の拡⼤を伴いながら、市場流動性が枯渇する事象が繰り返し発⽣するため、その抜本的な対策として、くりっく株365現行商品が上場廃止されます。「海外株価指数証拠⾦取引における適⽤⾦利の外貨⾦利への変更」、「株価指数証拠⾦基準額の引き上げ」、「マーケットメイカーの増加」等の対策が実施されましたが、この事象の発生を抑制することができなかったようです。なお、このニュースリリースには「くりっく株365」商品性⾒直し等に係るQ&A」がリンクされていて、結構つっこんだ質問である「⻑期保有を⽬的とした取引をしていました。取り消し、もしくは買い戻してもらえないでしょうか?」、「現在、抱えている含み損を上場廃⽌により実現することは受け⼊れがたい。新商品で含み損を引き継げるようにしてください。」も掲載されています。
ぽっかくんの今後の対応
「くりっく株365現行商品の上場廃止」は、インカムゲインが目減りした「海外株価指数証拠⾦取引における適⽤⾦利の外貨⾦利への変更」以上のものすごいインパクトがある変更でした。取引所CFDであるくりっく株365ではなく、店頭CFDを活用する等の運用方法の見直しが必須なことはわかっているのですが、いまは頭が真っ白というのが正直なところです。おそらく、現在保有してるFTSE100買い建玉は、上場廃止までに売却することになると思いますが、順調な運用成績であっただけに、利益確定で発生する税金も悩ましい問題です。