大幅減配のすかいらーくHD(3197)を株主優待目的で保有中

すかいらーくHD(3197)は、2019年12⽉期の年間配当を前期⽐19円減の19円に減配することを、昨日の2018年12⽉期決算説明会で発表しました。そのおかげで、本日2月15日のすかいらーくHDの株価は大きく下がり、終値が1,682円(-6.92%)と取得価格の1,680円とほぼ同じになってしまいました。

決算説明資料によると、株主優待が2018年12⽉期営業利益を34億円圧迫する要因とのことですが、株主優待は現行の制度のままで継続実施されるので、ぽっかくんはホッとしています。

すかいらーくHD(3197)の基本情報

設立/上場:2011年2月/2014年10月
業種:外食・娯楽サービス(時価総額順位4/156社)
特色:ファミレス最大手。主力は「ガスト」。中華「バーミヤン」や和食「夢庵」も展開。2014年10月に再上場。
出典:SBI証券ホームページ

直近3年間の業績2018年12月2017年12月2016年12月
売上高3,663億円3,594億円3,545億円
営業利益228億円281億円312億円
税引前利益185億円255億円289億円
純利益114億円169億円182億円
1株あたり利益58.0円86.4円93.6円
1株あたり配当38円38円38円

予想配当利回り:1.03%
【株主優待】(権利確定月:6月、12月)
100株以上保有の株主は、すかいらーくグループの店舗(一部を除く)で利用可能な株主優待カードを年2回もらえます。

  • 100株~299株:年間6,000円(6月:3,000円、12月:3,000円)
  • 300株~499株:年間20,000円(6月:9,000円、12月:11,000円)
  • 500株~999株:年間33,000円(6月:15,000円、12月:18,000円)
  • 1,000株~:年間69,000円(6月:33,000円、12月:36,000円)

すかいらーくHD株主優待の変遷

すかいらーくは、経営悪化で2006年に創業家と野村プリンシバル・ファイナンスがMBOで上場廃⽌しました。その後、2011年に⽶投資会社ベインキャピタルの傘下に⼊ることにより、経営再建を進めます。すかいらーくの完全閉店、ガストへのシフト、バーミヤンの成⻑と停滞に対するてこ⼊れ等、ブランドの業態転換を進めることで、2014年10月に再上場しました。

100株保有の株主が半期に3,000円、年間6,000円のすかいらーくグループで利用できる食事券がもらる株主優待になったのは、2017年からです。それまでの株主優待は、100株保有の株主で半期に1,000円、年間2,000円の食事券でしたので、株主優待額が一気に3倍アップしたことになります。この株主優待の拡充が好感され、すかいらーくHDの株価が上昇したタイミングで、当時の筆頭株主だったベインキャピタルによる売却で株価が急落したことから、この株主優待は一時的なものではないかとの噂もあったようです。なお、ベインキャピタルは保有していたすかいらーくHD株を、2017年11月までにすべて売却しています。

2018年には、株主優待を1枚500円の株主優待券による提供から、3種類の株主優待カード(1,000円、3,000円、5,000円)による提供に変更されています。なお、株主優待カードは、宅配では利用できないことと、トマト&オニオンとじゅうじゅうカルビでは、2019年に導入予定の新店舗システムが稼働するまでの期間は利用できないことが、株主優待券との違いになります。 

2019年2月時点の運用状況

2019年12⽉期の大幅減配の発表に伴う株価の下落で、2019年2月15日現在における含み益はなくなってしまいました。しかし、すかいらーくHDの保有目的はもともと株主優待ですし、使い勝手があり、魅力的な現行の株主優待が継続される限り、すかいらーくHDの保有は続けていくつもりです。取締役会決議のみで、株主優待の改悪・廃止ができてしまうことから、すかいらーくHDの現行の株主優待が末永く継続することを、ぽっかくんは切に願っています。